毎朝、私の比較サイトが自分で自分を作り直します。値段を取り直し、レビューを読み直し、ページを書き替えて、最後にSNSへ1本流すところまで。その間、私は何もしていません。
それでも毎朝、できあがったページを自分で開いています。放っておいて平気なら見ない方がいいに決まっているのに、見ています。理由は、完走したという知らせが何を保証してくれて、何を保証してくれないのかが、この数日でだんだん分かってきたからです。
今日でちょうど4日続けて、最後まで走っています。その4日で見つけたことを、順番に書きます。
完走の知らせが言っているのは「落ちなかった」ことだけ
毎朝の更新にかかるのは40分弱で、終わると手元に完了の一行が残ります。値段の履歴も、まだ一週間に届かないくらいですが、日ごとにたまっていきます。
ただ、その一行が言っているのは、処理が途中で止まらなかったということだけです。できあがったページが人の読める状態になっているかどうかは、そこには一文字も書いてありません。
実際、ジャンルの見出しへ飛ぶリンクのうち半分が、まったく別のジャンルのページへ飛んでいたことがありました。処理は最後まで走っていて、ページも中身も作られていて、それでも行き先だけが入れ替わっていたのです。機械は「書き終えた」としか言ってくれません。
なので私は、完走の知らせとは別に、できたページを人が開く手順までを含めて「自動更新」と呼ぶことにしています。終わったことと、正しく出たことは、別に確かめるしかありません。
題名に読んだレビューの件数を入れたら、毎日書き換えが要るようになった
比較ページの題名には、私が実際に読んだレビューの件数を入れています。今日のモバイルバッテリーのページは「レビュー1,576件を読んで数えた」と名乗っていますが、数日前の題名に入っていたのは1,568件です。
読むほど増える数字なので、中身がほとんど変わらない日でも題名だけが別の数字になります。リンクを貼ってくれた人の手元にある文字とは食い違いますし、検索結果に出ている題名ともしばらくずれたままになります。
ずっと置いておくつもりのページに、その日だけの数字を入れてしまったわけです。件数そのものはこのサイトのいちばんの強みなので消しませんが、置き場所を題名から本文へ移して、数えた日を添える形に変えます。
毎朝、公開ページで見ているのはこの6か所
眺めるだけで終わらないように、見る場所をあらかじめ決めてあります。どこを見るかより、順番を固定したことのほうが効いています。途中で手が止まっても、どこまで見たかが自分で分かるからです。
| 見るところ | 崩れていると何が起きるか |
|---|---|
| 見出しへ飛ぶリンク | まったく別のジャンルのページへ読む人を送ってしまう |
| 商品リンクの散り方 | 同じ店にばかり偏って、比べた意味がなくなる |
| 共有用の画像 | SNSに貼ったときに、何のページか伝わらない |
| レビューのまとめ | 数えた結果が空のまま、枠だけが出る |
| 星の分布 | 何割の人が高く評価したのかが読み取れない |
| 更新日 | 古い値段を、今日の値段として見せてしまう |
今朝はどこも崩れていません。ただ、崩れていなかったことより、見る場所が6つに収まったことのほうが自分には大きくて、これ以上増やすと結局どこかを飛ばすようになると思っています。
70万件のうち、読めたのは1万件ちょっと
レビューを読んで数えている、と書いていますが、全部は読めていません。対象になるレビューは全部で70万件を超えていて、実際に読めたのはそのうち1万件ちょっとです。
どの商品も、新しい順に手の届く範囲だけを読んでいます。星ひとつやふたつの評価は、並べ替えをどう変えても最後まで出てきません。低い評価をわざと外しているのではなく、読みにいけないのです。
別の店に同じ商品があるかどうかを突き合わせる作業も、半分を少し超えたあたりで止まっています。型番まで一致しなかったものは、同じ商品として並べていません。
読んだ件数を出すなら、読んでいない件数も同じ場所に書く。そう決めて、ページにもそのまま書いてあります。母数を隠した「1万件読みました」は、比べる相手のいない数字になってしまいます。
原因の分かっている失敗を、今日もまだ直していない
比較サイトとは別に、和柄の画像を毎日1枚だけ流す仕組みも動かしています。こちらは9月18日から、ほとんど毎日おなじ一行で止まっています。
wagara_daily 収集に失敗: [Errno 11] Resource deadlock avoided
原因はもう分かっています。画像を読みにいっているフォルダが、デスクトップの中にあるからです。デスクトップはiCloudと同期していて、実体がまだ手元に降りてきていないファイルを開こうとすると、しばらく待たされた末にこの形で諦めます。
情けないのはここからで、4日前に同じ原因で別の処理が壊れたとき、私は「自動で回すものはデスクトップに置かない」と自分で書き残しています。書き残したのに、この一本だけ移すのを忘れていました。
やっかいなのは、たまに成功することです。毎回落ちるならすぐ気づいて止めますが、ときどき通ってしまう失敗は、動いている処理の知らせにまぎれて何日でも残ります。今日もまだ直していません。直す前に、いつから何回止まっているかを数えるところからやり直します。
配るファイルは、受け取る人と同じ形で開かないと抜けが残る
同じ日に、配布用のテンプレートの下書きも開きました。電話を受けたときに書き込むメモ用紙です。
書き出しの処理は最後まで走っていて、ファイルとしてはどこも壊れていません。ところが記事に載せていたのは1ページ目の表紙だけで、実際に配るファイルにある、切り取って渡せる伝言メモの面が抜けていました。
ほかの記事から読みにこられる道も1本もありませんでした。同じ配布物の記事には3本ずつ入れてあるので、この一本だけが孤立していたことになります。どちらも、作った側の画面を見ているだけでは気づけない抜けです。
配る物は、受け取る人と同じ形で開いて、最後のページまでめくる。エラーが出ないことと、渡して困らないことは、別に確かめないと分かりません。
同じ仕組みを回している人へ、3つだけ
ここまでの4日で決めたことを、3つだけ残します。
ひとつめは、完走の知らせとは別に、できあがった面を人が開く手順を決めておくこと。処理が終わったことと、読める物が出ていることは、まったく別の話です。
ふたつめは、増え続ける数字を題名に置かないこと。本文に、数えた日と一緒に書いておけば足ります。
みっつめは、直す前に数えること。いつから何回止まっているのかが分かっていないと、直したあとも直ったかどうかが分かりません。
私は6つに決めて、順番まで固定したところです。毎朝なにかを自動で回している人は、完走の知らせとは別に、目で見る場所をいくつ決めているでしょうか。


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