※本記事にはプロモーションを含みます。
YouTubeショートを毎日投稿していて、台本はAIに書かせています。そのAIには「勝ちパターン」というファイルを毎回そのまま渡していて、実際に伸びた動画の数字を根拠にした事実だけを書く、推測で足さないというルールで運用しています。
2026年8月25日、そのファイルに「切り抜き型が通常型より強い。型くらべが3本そろい再現性あり」と書きました。
ところが翌日、この判定を取り消しました。比較に使ったサンプルが、そもそも比較になっていなかったからです。
何を根拠に「強い」と判定したか
スカッと系のショート動画を型ごとに分けて再生数を比べていて、判定の決め手にしたのが、この2本の差です。
| 公開 | 再生 | 尺 | 型 | 題 |
|---|---|---|---|---|
| 8/23 | 2,129 | 57秒 | 切り抜き | 「パートは黙ってろ」新店長の末路 |
| 8/24 | 3 | 43秒 | 通常 | 「パートは黙ってろ」と見下した新店長 |
2,129対3で、桁が3つ違います。型を変えただけでここまで差が出るなら、切り抜き型に寄せるべきだと考えたのです。
気づいたこと
表をもう一度見てください。2本の題名が、同じ話です。
8月23日に切り抜き版を出して、その翌日に同じ話の通常版を出していたので、重複投稿です。同じ話を24時間差で2回出すと、2本目は配信が止まります。
つまりこの「3再生」は型のせいではなく重複のせいで、型の比較にはまったく使えない数字を、型の比較の根拠にしていたことになります。
取り消した後に残った、言えること
そこでサンプルを取り直しました。8月26日の夜の時点での、スカッと逆転劇場の全公開分です。
| 公開 | 再生 | 尺 | 型 |
|---|---|---|---|
| 8/20 | 12 | 15分25秒 | 通常(横型長編) |
| 8/20 | 1,309 | 48秒 | 切り抜き |
| 8/23 | 1,286 | 70秒 | 手動 |
| 8/23 | 2,129 | 57秒 | 切り抜き |
| 8/23 | 1,168 | 74秒 | 手動 |
| 8/23 | 6 | 53秒 | 切り抜き(その日の4本目) |
| 8/24 | 3 | 43秒 | 通常(重複投稿) |
| 8/24 | 4 | 80秒 | 手動 |
| 8/25 | 1,482 | 55秒 | 切り抜き |
| 8/25 | 1,208 | 68秒 | 手動 |
| 8/26 | 514 | 44秒 | 通常(公開3時間) |
| 8/26 | 286 | 77秒 | 手動(公開1時間) |
この表から確実に言えることは4つです。
- 縦型ショートは横型長編より強い。同じ日・同じチャンネル・同じ話で1,309対12。これは確定
- 切り抜き型には再現性がある。4本中3本が1,000超え(1,309 / 2,129 / 1,482)
- 同じ話を2回出すと死ぬ。重複の1本が3再生。型を問わず最優先で避ける
- 切り抜き型でも落ちることがある。8/23の夜遅くに出した1本が6再生。ただしこれはその日の4本目だった
そして言えないことが1つあって、「切り抜き型のほうが通常型より強い」は、まだ言えません。通常型ショートの有効サンプルは8月26日の1本(514再生・公開3時間)だけで、1本では比較にならないからです。
取り消した判定を、消さずに残している
勝ちパターンのファイルには「取り消した判定」というセクションを作って、間違えた内容と、なぜ間違えたかを残しています。消してはいません。
理由は2つあります。ひとつは、このファイルをAIに毎回渡しているので同じ結論にまた飛びつくのを止めるためで、もうひとつは、削除すると「なぜこの判定が無いのか」が後から分からなくなるためです。
何を間違えたのか
型の分類は正しく、再生数の記録も正しく、集計も正しくやっていました。間違えたのは、そのサンプルが比較に使える状態かどうかを確かめなかったことです。
数字が3桁違うと、それだけで結論が出た気になります。差が大きいほどその差の原因を疑わなくなるもので、今回はそれをやってしまいました。
気づいたきっかけは、8月22日に「作業着を見下した鮨屋」が1,149再生に伸びたという通知でした。他の動画の1,149倍だったので勝ちパターンを見直すことにして、そのときに表を上から読み直して重複に気づいたので、伸びた通知が来なければ、そのまま切り抜き型に寄せていたはずです。
運用に足したこと
- 同じ話を二度作らない・二度出さないガードを、投稿スクリプトと台本作成の両方に入れた
- 勝ちパターンのファイルの冒頭に「実際に伸びた動画の数字を根拠にした事実だけを書く。推測で足さない」を明記した
- 新しく伸びた動画が出たら通知が来るようにして、そのつど検証して書き換える運用にした
自分の出した結論を自分で取り消すのは気分の良い作業ではありませんが、間違った勝ちパターンをAIに毎日渡し続けるほうが、はるかに高くつきます。
あわせて読む
あわせて読みたい
- 努力とは何か。「ぶっ通しでできること」が答えではないかという話(自分の基準を疑い直す話の別の面)
参考図書
- ショート運用を学びたいなら 「YouTube ショート動画 作り方 本」をAmazonで探す / 楽天市場で探す
- 数字の誤読を防ぎたいなら 「データ分析 バイアス 入門書」をAmazonで探す / 楽天市場で探す
- 正しい比較方法を知りたいなら 「仮説検証 A/Bテスト 本」をAmazonで探す / 楽天市場で探す


コメント