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2026年9月1日(日本では9月2日の朝)、Anthropic が Claude Fable 5.1 を公開しました。Claude Code では 2.1.255 以降で選べるようになり、2.1.257 からは Fable系の既定モデルが 5.1 になっています。
先に結論を書くと、Maxプランで Claude Code を使っているなら、今週のうちに更新して 5.1 で作業を始めるのが得です。理由は3つあって、性能が上がって費用が下がったこと、発表にあわせて使用量がリセットされたこと、そして週次上限の1.5倍キャンペーンが9月13日で終わることです。
この記事では次の順で書きます。
- Fable 5.1 とは何か。何が良くなったのか
- いま起きている2つの追い風(使用量リセットと上限1.5倍)と、その期限
- 使えるようにする手順。私の環境では最初グレーアウトして選べなかったので、その直し方も含めます
Claude Fable 5.1 とは
Anthropic の最上位モデルです。Claude には Haiku、Sonnet、Opus、Fable の4段階があって Fable はその一番上に位置し、5.1 はその最新版で Fable 5 の後継にあたります。Fable 5 は2026年6月12日に米国の輸出規制で一時提供停止になり、7月1日に再提供された経緯があります。
同時に発表された Claude Mythos 5.1 は Fable 5.1 と同じモデルで、違いは安全対策の強さだけです。Mythos は審査を通ったサイバー防御や生命科学の組織にしか提供されないので、一般に使えるのは Fable 5.1 のほうです。
何が良くなったのか
公式発表と公式ドキュメントから、使う側に直接関わるものを5つ選びます。
1. 同じ品質を、より安い設定で出せるようになった。Anthropic は「Low または Medium の努力度で、Fable 5 と同等以上の結果をはるかに低い費用で出せる」と説明していて、テクノエッジの報道では、コーディング系の指標で Fable 5.1 の Medium が Fable 5 の High を上回り、費用は半分以下という例が挙げられています。
2. 100万トークンの文脈が標準になった。入力できる量が100万トークン、出力の上限が12.8万トークンなので、大きなコードベースや長い資料を分割せずに渡せますし、値段も全域で同じ単価です。
3. 長時間の作業に強くなった。公式ドキュメントは「長時間のエージェント型コーディング、多段階の調査、文書・表計算・スライド作業」の強化を明記し、近道をして質の低い成果を出すことを避けて問題の根本原因を直す、という説明もあります。投資会社 Millennium での試験では、社内のエンジニアの誰も突き止められなかった稀なクラッシュの原因を Fable 5.1 が見つけたと紹介されています。
4. 安全対策の誤作動が減った。Fable 5 では危険でない作業まで安全装置に止められる誤判定が問題になっていましたが、Claude Code でのサイバーセキュリティ関連の誤検知は、Fable 5 と比べて約60%減ったとされています。ソフトウェアの脆弱性を発見する用途も新たに許可されました(悪用コードの作成は引き続き不可です)。
5. 思考が常時オンになった。考える深さは努力度(effort)で調整し、Claude Code では既定が High、Claude Cowork と claude.ai では Medium です。同じモデルなのに環境で返答の質が違うと感じたら、この差が原因になり得ます。
料金はどう変わったか
入力と出力の単価は Fable 5 と同じで、変わったのはキャッシュ読み取り(すでに処理した文脈を読み直す分)だけ、これが4分の1になりました。
| モデル | 入力 | 出力 | キャッシュ読み取り |
|---|---|---|---|
| Fable 5.1 | $10 / 100万 | $50 / 100万 | $0.25 / 100万 |
| Fable 5 | $10 / 100万 | $50 / 100万 | $1.00 / 100万 |
| Opus 5 | $5 / 100万 | $25 / 100万 | $0.50 / 100万 |
基本料金では Opus 5 の2倍なのに、キャッシュ読み取りは Opus 5 より安い。ここがこの値下げの面白いところで、長い会話を続けると過去のやりとりを読み直す量がどんどん増え、そこが安くなるので、1回の質問ではなく、長時間の作業ほど効きます。Anthropic は通常の作業で約25%、ツールを多用する長時間の作業で最大約45%の費用削減になると説明しています。
なお、これは API のようにトークン課金で使う場合の話で、Max などの定額プランでは追加料金はなく、週次使用量の半分まで Fable系モデルに使えます。
それでも公式は「まず Opus 5 から」と書いている
新しい上位モデルが出ると全部それで、と考えがちですが、公式ドキュメントにはこう書かれています。
ほとんどの作業では Claude Opus 5 から始めてください。Claude Fable 5.1 は、負荷の高い推論や長時間のエージェント作業、あるいは Opus 5 を高い努力度で動かしても不足する場合に使ってください。
定額プランでも Fable系には「週次の半分まで」という別枠があるので、軽い作業まで Fable に回すと枠を早く使い切ります。重い作業を Fable 5.1、日常の作業を Opus 5、という使い分けが公式の想定です。
追い風その1:使用量がリセットされている
ここからは、今週に限って起きていることです。9月2日の朝、Claude Code の使用量表示を見ると、週次のカウンタが週の途中なのにほぼゼロに戻っていました。前日は今週分の残りが3割ほどだったのに、今朝は使用済み5%で、リセット日の表示は金曜のまま動いていません。

最初は表示の不具合かと思いましたが、テクノエッジの記事にこう書かれていました。
Mythos 5.1 / Fable 5.1の発表・提供にあわせて、恒例のサブスクプラン使用量リセットも実施しています。(中略)ユーザーによってリセットのタイミングは異なりますが、Fable 5.1を試運転する機会です。
新モデルの発表にあわせて、全ユーザーの使用量を一度リセットする運用が恒例になっているとのことで、2026年7月9日にも同じことが行われています。画面の「Fable limit」が Fable系専用の枠で、これも 6% まで戻っていました。
追い風その2:週次上限の1.5倍は9月13日まで
もうひとつ、使う計画に関わる発表があります。Anthropic は8月29日に Claude Code の週次上限の変更を発表しましたが、「25%引き上げ」と「17%削減」という一見矛盾する2つの数字が出てくるので、順に説明します。
本来の週次上限を100とすると、2026年夏からキャンペーンでこの上限は一時的に150(1.5倍)に引き上げられてきました。いま私たちが使っているのはこの150の枠で、9月14日にキャンペーンが終わると、上限は恒久的に125になります。
| 時期 | 週次上限 | 説明 |
|---|---|---|
| 〜9月13日 | 150 | 本来の1.5倍(期間限定の引き上げ中) |
| 9月14日〜 | 125 | 本来の1.25倍(恒久値) |
Anthropic はこれを「25%の引き上げ」と発表しました。本来の100と比べれば、たしかに25%増ですが、いま使えている150と比べると125は約17%の削減で、どちらの数字も正しく、比べる相手が違うだけなのです。
使う側として大事なのは後者です。ほぼ満タンにリセットされた週次枠と、1.5倍の上限。この2つが重なっているのは9月13日までです。大きな作業を控えているなら、この期間に寄せる理由になります。
使えるようにする手順(実際にやったこと)
ここからは自分の環境(macOS、VS Code の Claude Code 拡張、Maxプラン)で実際にやった手順です。流れは5つですが、手順2だけは「ターミナルで使っているか、VS Code で使っているか」で分かれるので、私はここで一度間違えました。

手順1:バージョンを確認する
9月2日の朝、モデルの選択画面を開いたら、Fable 5.1 の行がグレーアウトしていて選べませんでした。Claude Code はモデル一覧をローカルの設定ファイル ~/.claude.json に保存していて、中を見ると理由がそのまま書いてありました。
"label": "Fable 5.1 (disabled)"
"description": "Update to 2.1.255+ to use Fable 5.1"
"disabled": true
「2.1.255以降に更新してください」。つまりバージョンの問題ですが、ここで確認すべきバージョンは使い方によって違います。
- ターミナルで使っている人:
claude --versionで出る数字 - VS Code で使っている人:拡張機能ビュー(⇧⌘X)で「Claude Code」を開いたときに出る拡張のバージョン。
~/.vscode/extensions/の中のフォルダ名にも入っています
私の環境は、ターミナル本体が 2.1.233、VS Code 拡張が 2.1.251 で、どちらも 2.1.255 未満でした。ターミナル側は autoUpdates が false になっていて、8月16日から17日間止まっていたのです。
手順2:更新する(ここが環境で分かれる)
まずターミナル側を更新しました。コマンド1本で、数秒で終わります。
claude update
Current version: 2.1.233
Checking for updates to latest version...
Updating to 2.1.257...
Successfully updated from 2.1.233 to version 2.1.257
ところが、VS Code に戻ると Fable 5.1 は相変わらずグレーアウトのままでした。調べると理由は単純で、VS Code の Claude Code 拡張は、自分専用の本体を同梱しています。場所は ~/.vscode/extensions/anthropic.claude-code-(バージョン)/resources/native-binary/claude で、VS Code 内のセッションはすべてこれで動いているため、ターミナルの claude update が更新する ~/.local/bin/claude 側を新しくしても、VS Code には一切影響しないのです。
VS Code で使っているなら、更新するのは拡張機能のほうです。拡張機能ビュー(⇧⌘X)で「Claude Code」を開いて更新ボタンを押します。VS Code は既定で拡張を自動更新しますが、新しい版が動き出すのは再起動(再読み込み)してからで、私の環境では、拡張が 2.1.258 に上がったとき、同梱の本体も同じ 2.1.258 に変わりました。
| 使い方 | 更新するもの | やること |
|---|---|---|
| ターミナル | 本体 ~/.local/bin/claude | claude update |
| VS Code | 拡張機能(本体を同梱) | 拡張機能ビューで更新 → 再読み込み |
手順3:セッションを開き直す
ここを飛ばすと、更新したのにグレーアウトのままです。モデル一覧は起動時に読み込まれるので開いたままのセッションでは表示が変わらず、VS Code なら再読み込みしたあとに新しいセッションを作る、ターミナルなら一度終了して claude を再実行する必要があります。
手順4:/model で Fable 5.1 を明示的に選ぶ
開き直したら、チャット欄で /model を打つと選択画面が出るので、ここで Fable 5.1 を選びます。選ぶと、会話の中にこの表示が出ます。

2.1.257 の変更履歴に、見落とすと詰まる注意書きがありました。モデル指定に fable や best という短い名前を使っている場合、当面それらは Fable 5 のまま解決されます。まだ 5.1 に対応していないゲートウェイがリクエストを拒否するためだと書かれているので、短縮名に頼らず、選択画面で 5.1 を明示的に選んでください。
手順5:切り替わったことを確認する
VS Code 版では、入力欄の下にいま使っているモデル名が表示されるので、ここが「Fable 5.1」になっていれば切り替え済みです。ここを押すと選択画面も開けます。

新しいセッションを作るたびに選び直すのが面倒なら、設定ファイル ~/.claude/settings.json に既定モデルを書いておけます。私はこれも設定しました。
"model": "claude-fable-5-1"
ただし前述のとおり公式の想定は「重い作業だけ Fable」なので、既定を 5.1 にすると軽い作業も Fable枠を消費します。枠の残りを見ながら使い分けてください。
詰まりどころチェックリスト
- 選択画面で Fable 5.1 がグレーアウト → 2.1.255 未満。ターミナルは
claude update、VS Code は拡張機能を更新 - ターミナルで更新したのに VS Code で変わらない → 拡張は本体を同梱している。拡張機能のほうを更新して再読み込み
- 更新したのに変わらない → セッションを開き直していない
- 開き直したのに Fable 5 になる →
fable/bestの短縮指定を使っている。選択画面で明示する - 自動更新が切れている →
~/.claude.jsonのautoUpdatesを確認。長く放置した人ほど古い - 枠がすぐ減る → Fable系は週次の半分までの別枠。軽い作業は Opus 5 に戻す
- 使い時 → 使用量リセット済みで、上限1.5倍は9月13日まで
私はこう使う(まだ予測です)
私は AI を使って個人開発を続けていて、App Store に出したアプリで7種類の却下を受けています。作業の性質は複数のファイルを読みながら長時間やりとりを続けるものが中心で、この形はキャッシュ読み取りの比率が高いので、値下げの当てはまりは良いはずです。
ただしこれは料金表から立てた予測であって、実測ではありません。実際に 5.1 で作業を回して、費用と結果がどう変わったかを別の記事に書きます。
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出典
- Anthropic「Introducing Claude Fable 5.1 and Claude Mythos 5.1」 https://www.anthropic.com/claude-fable-and-mythos-5-1
- Claude Platform Docs「What’s new in Claude Fable 5.1」 https://platform.claude.com/docs/en/models/fable-5-1/whats-new-fable-5-1
- Claude Platform Docs「Pricing」 https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing
- テクノエッジ「Claude Fable 5.1提供開始」 https://www.techno-edge.net/article/2026/09/02/5454.html
- BleepingComputer「Anthropic is cutting Claude Code’s current weekly limits by 17 percent」 https://www.bleepingcomputer.com/news/artificial-intelligence/anthropic-is-cutting-claude-codes-current-weekly-limits-by-17-percent/
- Claude Code CHANGELOG 2.1.257
- 自分の環境での実行結果と画面(2026年9月2日、macOS 26。ターミナル本体 2.1.233→2.1.257、VS Code 拡張 2.1.251→2.1.258)
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