風の時代は2020年12月21日に始まった、と言われてきました。木星と土星が水瓶座で重なった日です。ただ、その日の空を天体ごとに引いてみると、地のサインにはまだ2つ残っていました。最後のひとつが地のサインを出ていったのは2026年4月26日の9時51分です。NASAが配信している天体暦から、その瞬間を分単位で出します。
答えは2026年4月26日9時51分、天王星が双子座に入った瞬間
NASAのジェット推進研究所が公開しているHorizonsという天体暦で天王星の位置を引くと、世界時2026年4月26日0時51分に黄経60.0度を通過しています。日本時間では同じ日の9時51分です。黄経60度は双子座の入り口で、ここから先が風のサインになります。
天王星は空を一周するのに約84年かかります。ひとつの星座には7年前後とどまる計算です。直前にいた牡牛座の期間は2019年3月6日から2026年4月26日までで、7年2か月ありました。牡牛座は地のサインです。つまり風の時代と呼ばれた最初の5年4か月、天王星はずっと地にいたことになります。
2020年12月21日に起きたのは、木星と土星が重なったことでした
2020年12月21日、木星と土星が水瓶座0度で重なりました。グレートコンジャンクションと呼ばれる出来事で、約20年に一度めぐってきます。重なる場所がそれまでの地のサインから風のサインへ移ったため、この日が風の時代の始まりとされました。
ただ、あの日動いたのは木星と土星です。木星は約12年、土星は約29年で空を一周します。どちらも人の一生のうちに何度も同じ場所へ戻ってくる速さです。20年に一度めぐる出来事は節目ではありますが、200年単位の時代を決める働きとしては速すぎます。
その日の空には、地のサインに天体が2つ残っていました
2020年12月21日に5つの天体がどこにいたかを、実際に引いた数字で並べます。黄経は春分点を0度として黄道上を測った角度で、これを30度ずつ12に割ったものが星座です。
| 天体 | 黄経 | 星座 | 元素 |
|---|---|---|---|
| 木星 | 300.32度 | 水瓶座0.3度 | 風 |
| 土星 | 300.40度 | 水瓶座0.4度 | 風 |
| 天王星 | 36.97度 | 牡牛座7.0度 | 地 |
| 海王星 | 348.30度 | 魚座18.3度 | 水 |
| 冥王星 | 293.84度 | 山羊座23.8度 | 地 |
風のサインに入っていたのは木星と土星の2つだけでした。天王星は牡牛座、冥王星は山羊座にいます。どちらも地のサインです。時代の骨組みを決めるとされる遅い天体のうち、2つが地に残ったままだったことになります。
グレートコンジャンクションが起きたのは、天王星が牡牛座へ入ってから1年10か月の時点でした。そこから天王星が牡牛座を出るまで、さらに5年4か月かかっています。風の時代の始まりと呼ばれた日に、天王星は地のサインに入ったばかりだったわけです。
2026年9月20日のいま、地のサインに天体はひとつもありません
同じやり方で、今日の空を引きます。ここで見るのは天王星・海王星・冥王星の3つです。この3つは土星より外側を回っていて、一周するのに84年・165年・248年かかります。人の一生より長い周期で動くため、時代の区切りはこの3つで見ます。
| 天体 | 黄経 | 星座 | 元素 |
|---|---|---|---|
| 天王星 | 65.66度 | 双子座5.7度 | 風 |
| 海王星 | 3.17度 | 牡羊座3.2度 | 火 |
| 冥王星 | 303.23度 | 水瓶座3.2度 | 風 |
風が2つ、火が1つです。地のサインに残っている天体はありません。この形になったのが2026年4月26日で、最後に地を出たのが天王星でした。冥王星は2024年11月20日に水瓶座へ入り、海王星は2026年1月27日の2時35分に牡羊座へ入っています。3つが順に移って、今年の4月に揃いました。
天王星は3回に分けて双子座へ入りました
「2025年に双子座へ入ったはずでは」と思った方は、その記憶で合っています。天体は地球から見ると進んだり戻ったりして見えます。地球の方が内側を速く回っているため、追い越すときに外側の天体が後ろへ下がって見える現象で、逆行と呼ばれます。天王星も境目を一度またいでから戻り、もう一度入りました。
| 日時(日本時間) | 向き | できごと |
|---|---|---|
| 2025年7月7日 16時47分 | 順行 | 双子座へ入る |
| 2025年11月8日 11時19分 | 逆行 | 牡牛座へ戻る |
| 2026年4月26日 9時51分 | 順行 | 双子座へ入る(確定) |
2025年11月8日から2026年4月26日までの約5か月半、天王星は牡牛座に戻っていました。この期間を含めて数えるなら、地のサインから完全に出たのは2026年4月26日です。行ったり来たりの最後の一回を、始まりの日とします。
冥王星はもっと長く迷っています。2023年3月23日に水瓶座へ入ってから、戻って入ってをくり返し、落ち着いたのは2024年11月20日でした。1年8か月かかっています。境目をまたぐ天体では珍しいことではありません。
この数字は誰でも引けます
ここまでの数字は占い師の見立てではなく、NASAが配信している位置データです。探査機の軌道計算にも使われているもので、誰が引いても同じ値が返ってきます。ブラウザから引く手順は3つです。
- JPL Horizonsを開きます
- Ephemeris Typeを「Observer Table」、Target Bodyを「Uranus」、Observer Locationを「Geocentric」にします
- Table Settingsで「31. Observer ecliptic lon. & lat.」にチェックを入れて、期間を指定します
返ってくる1列目が地心視黄経です。これを30で割った商が星座の番号になります。0が牡羊座、1が牡牛座、2が双子座と続き、11が魚座です。60度なら60÷30=2で双子座の0度、という読み方をします。
元素の割り当ては番号を4で割った余りで決まります。余り0が火、1が地、2が風、3が水です。牡羊座・獅子座・射手座が火、牡牛座・乙女座・山羊座が地、双子座・天秤座・水瓶座が風、蟹座・蠍座・魚座が水になります。
次の節目は2033年5月22日です
天王星が双子座を出るのは2032年8月4日で、いったん戻ってから2033年5月22日22時16分に蟹座へ入ります。蟹座は水のサインです。ここで風が1つ減ります。いま始まった配置は、およそ7年続きます。
その間にもうひとつ、2026年7月にこの3つがきれいな形に並びました。角度を実際に計算すると、7月15日の時点で天王星と冥王星が119.8度、海王星は天王星と59.96度・冥王星と59.83度でした。天王星と冥王星が120度に開き、その真ん中に海王星が入る形です。占星術では小三角と呼ばれます。
「3つが互いに120度ずつ」と書かれているのを見かけますが、実際の数字はそうなっていません。120度ずつなら3つで360度になり、空をちょうど三等分する形です。今回は120度・60度・60度で、三等分ではありません。今日9月20日の時点でも天王星と冥王星は122.4度、海王星は冥王星と59.9度で、この形は保たれています。
ここから先は「そう読まれている」という話です
ここまでは位置の話で、誰が引いても同じ数字が出ます。ここから先は解釈で、人によって違います。境目をはっきりさせておきたいので、分けて書きます。
双子座は言葉・情報・移動・手を表すとされる星座です。そこに天王星が入ると、情報の流れ方と伝わり方が変わると読まれています。大きな媒体が力を落とし、小さく分かれた経路が増える、といった読み方をよく見かけます。地のサインが表すとされる土地や所有から、風が表す情報や関係へ、という言い方もされます。
ただ、こうした読み方が当たるかどうかを私は判定できません。言えるのは、2026年4月26日9時51分に天王星が黄経60.0度を通過し、その日から地のサインに遅い天体が1つもいない状態になったということだけです。解釈をどう受け取るかは読む人しだいだと思います。
ひとつ確かなのは、この配置が7年続くということです。2033年5月22日までの約7年、空はこの形のままです。この記事の数字はすべてNASAの天体暦から引いたもので、同じ手順を踏めばご自分でも確かめられます。人から聞いた日付ではなく、自分で引いた日付を持っておくと、次に誰かが違うことを言ったときに迷わずに済みます。
2026年4月26日から2033年5月22日までの7年を、あなたは何に使いますか。
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